過日、『Valkyrie shinjuku ～ヴァルキリー新宿～』にお邪魔した。
 
　新宿といいつつ代々木にあるのだけれど、2017年2月にオープンしたばかりの日本人セラピスト専門メンズエステだ。
 
 
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　最初に断っておかなければならないが、私の訪問時と現在の同店のシステムは若干異なる。オープン当初にはなかった「ロングディープリンパ2,000円」との有料オプションが新たに導入されたようだ。
 
　能書きを少し。
 
　こちらに限った話ではないけれど、昨今のメンズエステでは、任意のはずの追加有料オプションも客にとって”付けざるを得ない”ものになっているケースが多い。
 
　オプションを断るという行為は、セラピのモチベーション低下に繋がるリスクが高い。プロならオプションをつけなくたって料金に見合う仕事をしろ。それは正論のはずだが、現実はそう単純ではない。
 
　セラピ側からしても、オプションの有無で差をつけなければならない。それは分かるのだが、その差はオプション代金以上と感じることもしばしばである（ダメ店・ダメセラピほどオプションを断ると必要以上に手を抜く）。
 
　かようなことから”付けざるを得ない”となる。私は密かに、これらのオプションを「準強制オプション」と呼んでいる。
 
 
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　ヴァルキリーに関していえば高額コースもさほど高くないので許せる範囲だ。とはいえ、「リーズナブルでオプションなしの良心的なワンルームエステを見つけたかも」と再訪を誓ったのに、ちと残念。
 
　一部屋で集客数に限りがあるから単価を上げたかったのかもしれない。お気持ちは分からなくもないが、この価格帯だと訪問候補の選択肢（ライバル）がぐっと増えちゃうんだよね。このまま「オプションなし120分20,000円」で頑張って欲しかったというのが正直なところ。
 
　生意気を承知で申し上げるならば、惜しい、もったいない、と思う。新店として既存店との差別化も、これで弱まった気がする。
 
　ま、ツイッターで頻繁にタイムサービスの告知をしているから「オプ込み・120分20,000円」程度で入れることもあるし、悪いお店ではない（というか良かった）んだけどさ…。
 
・Valkyrie shinjuku(代々木)の体験レポート、その前に・・・
 
＜料金＞
・ヴァルキリーコース120分18,000円（2,000円割引適用）
※先に記したように訪問時はオプション設定なし
 
＜店舗MEMO＞
・築浅マンション（ワンルーム）
・電話予約は女性、対応はすべてセラピ
・マット上での施術（ヒートマットなし）
・大きな鏡あり
・紙パンツあり（T型）
 
＜セラピMEMO＞
・写真のイメージと全然違う20代中盤ぐらいの日本人女性
・ルックスはあれだけど性格がいい
・丈の短いキャミソール（ベビードール）みたいなやつ
 
＜良い点＞
・久しぶりにガツンときた、素晴らしいリンパテク！
 
＜特徴＞
・お部屋は狭く好みは分かれそう
・担当セラピによって内容が大きく異なる可能性が…

 
　代々木駅から数分。わかりやすくアクセスは抜群だ。
 
　とても可愛らしい受付女性の声に「電話の女性が担当セラピだったらいいなあ」と思いながら、とあるワンルームマンションのインターホンを押したのだけれど、世のなか思い通りにはゆかない。
 
　声と話し方で受付女性と全く違うと分かったがそれはいいとして、写真のイメージとも随分と違う。実は、このお店のセラピスト写真（脚にフォーカスした下から見上げるような写真）に惹かれて訪問を決意したのだけれど、うーん・・・
 
　ま、どなたもお顔は出されていないのだから「てめえが勝手に脳内変換しただけだろ」と言われればぐうの音も出ないのだが、それにしても、うーん・・・
 
　第一印象は最悪の一歩手前。続けて、このお店もまたヒートマット（電気温マット）がない。春まで一歩手前とはいえ、テンションはさらに一歩後退。
 
 
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　お部屋は狭い。6畳ぐらいか。バブルの名残のようなシャワールームがガラス張りのスケルトン仕様で、恵比寿や銀座にも同じようなエステがあったが、いいんだか悪いんだかよく分からないタイプのワンルーム。

 
　・・・と、ここまで電話受付以外に良い印象が何もない。が、帰る頃の私は再訪を固く誓っていた。
 
　このセラピ、ルックスはイマニながら性格はフレンドリー。ややビッチ的な面を見せつつも、抑えるところは抑える、きちんとした社会人の振る舞いができる女性だ。部屋が狭く窮屈でないかと頻繁に声をかけてくれたりと、細やかな心遣いにも感心する。
 
　そして何より、彼女は素晴らしい鼠径部リンパテクニックの持ち主であった。久しぶりに私の頭のなかは真っ白になった。彼女の卓越した指使いに、私は悶絶しまくったのである。

 
・落ちたテンションも何のその、驚愕のリンパテクに悶絶する！
 
　ヴァルキリーコースの施術内容は、昨今の一般的なメンズエステのそれである。
 
　簡単な揉みほぐしから、オイルへ（オイルはたっぷり使用してくれる）。ほどよい肌と肌との触れ合いのあるストレッチ。横向き、カエル脚、蟹バサミ、仰向けになると密着度が少し高まり、オーラスのリンパへ…。といった、過不足のないコース内容だ。
 
 
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　最初は「リンパはソフトなお店かも」と思った。メンズエステ経験者という彼女の、鼠径部を流れる指先は繊細で気持ちのいいもの。しかし基礎エステ技術には目を見張るものはない。だから鼠径部だけでも深く深くえぐって欲しいと思っていた。
 
　その、私の切なる思いが届いたのだろうか。横向きリンパの中盤辺りから、ソフトなタッチのなかにアグレッシブな刺激が挟まれるようになった。徐々に徐々に大胆な指使いが増えてくる。
 
　－－繊細かつ大胆。そして緩急。これは私の定義する「素晴らしい鼠径部リンパ」の条件だ。どれか一つだけでは物足りない。それはやがて、飽きる。－－

 
　前半はエンジンを温めていたかのように、後半はギアを上げてくる。横向きになった私のふとももの隙間を、彼女の指や腕はヌルヌルと動き回る。出しては入れ、入れては出す。ああ、きみのリンパすごく好き…

 
　き、気持ちいぃ・・・
 
　これだよ、こういうのをディープリンパって呼ぶんだよ！
 

　ﾊｱﾊｱ言いながら仰向けに。
 
　鏡越しではなく直接見てもやっぱりルックスはイマニだが、初対面時より心なしか可愛く見えなくもない(汗)　半身を私に預ける彼女が愛おしい。至近距離で見てもやっぱりルックスはイマニだが、白いお肌は滑らかで心地がいい。
 
　オーラスの仰向けリンパへ。エンジン全開。
 
　悶絶。
 
　健全エステにおける絶妙なギリギリ感。無暗にガンガンぐいぐいする芸のない鼠径部リンパではなく、繊細さと大胆さが共存した、感度の鈍った中年男も唸らせる素晴らしきテクニック。
 
　彼女と目が合う。何度見てもやっぱりルックスはイマニだが、彼女の指に腕に心意気に、私は惚れた。
 
　悶悶悶悶したまま、施術終了。どうもありがとう、心から。また来ます。

 
・リンパテクに心酔したものの、店舗の評価が難しい理由
 
　残念な第一印象を覆す、本当に素晴らしいリンパテクだった。技術重視のエステ愛好家には、ばっちり嵌るタイプのセラピと思う。
 
　これでルックスが伴っていれば予約の取れない超人気セラピストになるのだろうが、今のままでも十分客を呼べるはず。技術は身を助ける。彼女はルックスに自信のない迷えるセラピ達の目標とすべき存在、とは言いすぎか。
 
 
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　・・・とまあ、かように絶賛したままレポートを終えたかったのだけれど、冒頭で記した有料オプション追加（実質の値上げ）というシステム変更が残念な点の一つ。そして、もう一つ気になることがある。
 
　セラピによれば、お店からの指導も研修も特にないとのこと。無論、経験者ゆえだろう。だがこれは、担当セラピによって施術内容が大きく異なる可能性が高いということでもある。
 
　これを「人によって違うほうがワクワクする。セラピを開拓する醍醐味がある」と捉えるか「いくら経験者でもセラピに丸投げじゃリスキーだ。最低限のベースは店舗で担保してほしい」と考えるか、好みの分かれるところかもしれない。
 
　ってことで、彼女のように素晴らしいディープリンパを全てのセラピが披露してくれる保証はないので、あしからず。ま、どんなメンズエステでもセラピストでも、客との相性なんぞで内容は多少変わるものだけれど。
 
※2017/03/15追記
　同店ブログ記事（2017/03/07）によると各セラピストさんの経験値により適宜講習を行われているようです。

◆ 管理人のメンズエステ体験記191／Vailyrie shinjuku～バルキリー新宿(代々木)編 [完]
 
※ この体験記は管理人（40代/エステ歴10年以上）の主観的なものであり体験時の感想には個人差があります。また、同じ店舗でも担当スタッフや選択したコースなどにより内容が異なるケースもございます。尚、事実無根の批判や誇大な美化表現などは一切しておりません。
 

• 場所/店名：Valkyrie shinjuku(代々木) ※閉店
• 時間/料金：120分18,000円(割引)