あのこの時給と地主最強説

管理人ブログ

272012/12月

あのこの時給と地主最強説

寒いですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
もう六つ寝るとお正月か。早いなぁ・・・

数ヶ月前、駅前によくある普通のリラクゼーションエステに行ったときの話です。

チェーン店で、６０分６～７千円だったかな。指圧とストレッチが少々、スタッフは全員女性のお店。２、３０分のリフレにしようかと思っていたんだけど、受付の女性が綺麗だったので、ひょっとしょてこの女性がと思い少し長い指圧のコースにしたんですけどね。

目論みは外れ、若いが地味な女性が担当になるというよくあるパターンで。

それでまあ、施術中に世間話になりますわね。お店忙しい？とか。で、彼女の給料の話になって。ちょっと興味があって聞いたんですけどね。歩合なの？とか。で、時給らしいんです。じゃあ暇な方が嬉しいんじゃないの？なんて言ってみたり。暇すぎるとかえって疲れる、なんて言ってましたけど、給料が安いって嘆いてまして。

時給いくら？なんて流石に聞けないし話題を変えようかと思ったのですが、彼女も鬱憤が溜まっていたのでしょうか。同じチェーン店でもあそこは歩合だとか、系列店に偵察に行くシステムがあるとか、聞いてもいないことを教えてくれるんですよ。で、自分の時給も。

○○○円ですよ。

詳しくは覚えていないけど３桁。余裕で１０００円以下。

エ？！そんなに安いの？！

私が世間知らずなんでしょうか。
少々驚きました。

いやね、激安店ならわかるんですよ。でもココそんなに安くないし。歩合より安定しているとはいえ、ざっと計算しても月２０日勤務のフルタイムでも月１０万円強程度にしかならない。ははーん、こうやって我々が愛好するメンズエステに嬢が流れていくのか･･･と思ったことは内緒でお願いしたいのですが、器量がよくない子はそうもいかないでしょう。

Win-Win なんて言葉がひと昔前に流行りましたが、この場合だれがWin？スタッフは薄給。客としてもそんなに安くないし。じゃあ経営者なのでしょうか。Win-WinならまだしもオンリーWinなのか。こんな駅前の一等地のテナント代を払っていくには、これ以外の選択肢はないのでしょうか？だとしたら本当のWinnerは大家？

それならばスリムクラブの漫才は正しいってことになる。

地主最強説

「この世で一番強いのは、何だと思いますか？」

― 何ですか？

「地主です」

話がそれました。
やっぱりね、経営者とスタッフと客がWin-Win-Winじゃないとダメだと思うんですよ。どんな商売も。

今日（昨日か）新しい総理大臣が誕生しました。政府が景気をよくすることなど果たして本当にできるのか、無学の私にはわからないのですが（だったらなんで今までやらなかったの？といつも思うんです）格差是正について積極的な対応をとっていくのでしょうか。

前政権与党が調子こいてたころ、最低時給１０００円を掲げていました。当事の私は、「そんなことをしたら雇用が減る」という保守（？）系知識人の言葉をなんとなく信じていましたが、本当にそうなのでしょうか？

最低時給を１０００円にしたら本当に次々と会社が倒産するのでしょうか。何故格差是正に対して即効性のあると思われることを先にしないで、景気を良くするなどと曖昧で困難なことから挑むのでしょう。こういうことを言ったりやったりするとレフティーだと言う人が沢山いて選挙に響くからなのでしょうか。誰かが得をしているからなのでしょうか･･･

ブラック企業に勤めていて辞めたくても生活の為に身体を壊すまで働いてしまう人も、場合によっては最悪の選択をしてしまう人も、最低時給が１０００円ならバイトでもなんとか食っていけるかと思えて少しは気が楽になると思うのですが･･･

※ この記事は旧ブログからの転載です。
初出：2012/12/27