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管理人のエステ体験日記

Tenohira てのひら(亀戸) ※閉店
綺麗なお姉さんは好きですが

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 現代は非常に世知辛い時代であるけれど、少しでも快適な生活をおくる為に大切だと思うこと。愛?金?友?職?夢?欲? 自分にはそれらより大事だと思うことがある。
 
 それは「フィット」すること。
 
 
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 いくら美貌と知性や人格を兼ね備えた完璧な女性が目の前に現れようと、名誉と過分な報酬を与えられる誰もが羨む仕事を得ようと、自分の身の丈に合わなければ、つまり自分自身にフィットしなければ、宝の持ち腐れ。猫に小判。豚に真珠。時にそれらは自らの心身を蝕むものにすら変わり果てるだろう。
 
 どんなにデザインや素材を気に入った高価な服であろうと、自分の身体に合わなければ箪笥の肥やしになる。安物でも身体にフィットした服を着ることは、それだけで気持ちの良いものである。
 
 もちろん個人の努力によってフィットする対象を広げることは可能である。しかし努力というものも、所詮ある程度フィットしているからできるという一面もある。好きこそ物の上手なれ。嫌いなことをいくら努力したところで、なかなか結果には現れ難い。
 
 明るい家族計画も、多い日も安心してお休みいただけるのもフィット感があればこそ。人も物も収まるべきところに収まれば、快適で幸せなはずだ。素晴らしき哉、「フィット」。

 
 ・・・それなのに、このシャワールームときたら。この収まりの悪さ、脱フィット感はなんだ?!
 
 不具合が生じて後付したと思われる大きなシャワーヘッド。銀色に輝くこのシャワーヘッドの収まるべき場所は、通常ここしかない。

 
亀戸 Tenohia
 

ここ(※黄色い丸の部分)にジャストフィットしてこそ、最新式と思われる洒落たシャワーヘッドのポテンシャルを最大限に活かせるというもの。
 
 それなのに、こいつらの関係ときたら。
 ここ(※)がユルユルなのである。ブカブカなのである。
 
 互いのサイズが合っていない為、お湯を出すとその勢いでシャワーヘッドは落下するのである。
 
 なんというふざけたコンビであろうか。
 
 
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 普段当たり前に出来ることが出来ないというのは、想像以上のストレスである。イライラする。本来はボディーソープ類を置く為の空間とその柵に、器用にシャワーヘッドをかけ、苦労しながら何とか身体を洗い終える。
 
 このシャワールームのふざけている部分は、もう一つある。
 ドアが無いのである。
 
 シャワーカーテンすら無いのである。途中から嬢がやってきて身体を洗う為に、手狭なシャワールームの扉をとっぱらったのかとも考えていたが、そうでもないらしい。期待に反して嬢はやって来ない。なんとも遣り切れないシャワータイム。
 
 濡れても問題の無い素材の床ではあるものの、シャワーブースの前にポツンと置かれた足拭きマットは案の定シャワーの飛沫で湿っている。その上で自ら身体を拭いて部屋に戻る。

 
亀戸 tenohira てのひら
 

 簡易間仕切りの半個室タイプながら、室内の雰囲気は清潔感もあり悪くない。ダークブラウンで統一された室内の中央には穴開きベッド。タイトなミニのスカートに胸元を少し開けたブラウス姿の嬢の指示で、ベッドにうつ伏せになる。
 
 時間をかけて、背面のタオル越し指圧。少々物足りない圧力だが、オイルに期待することにしよう。
 
 背面のオイルマッサージが始る。指圧同様ソフトな手つきで施術が進む。ふむ、薄々気付いていたのだけれど、この嬢はあまりマッサージは上手くないようだ。リンパに期待することにしよう。
 
 太もものマッサージが始り、その付け根(そけい部)へのマッサージを期待したものの、さしたる動きもなく蒸しタオル後に仰向けへの指示。
 
 
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 仰向けになっても、微妙なオイルマッサージが続く。どことなく陰な雰囲気のある嬢。なんとか互いのリラックスの為に序盤から会話を仕掛けるも、なかなか乗ってこない。日本語は理解しているようだが、コミュニケーションを取り辛い。ふむ、なんだか嫌な予感がする。
 
 このまま、ただの下手なオイルマッサージで終わりそうな気がする・・・
 
 マッサージが上手く値段もリーズナブルならばリンパは無くてもいいけれど、安くもないのにこの施術では微妙すぎる。そう思った自分は、嬢に施術のリクエストをしてみる。太ももの付け根やお臍周りをお願いしたい、と。
 
 嬢はリクエストに応えてはくれたものの、それはどこか物足りない代物のリンパマッサージ。
 

 延長すれば展開が変わるような素振りは見せた嬢。しかし5,000円の延長料金を追加する気分にはならず、断って施術終了。またあのシャワーで格闘した後に着替えて退散した。
 
 
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 20代後半から30代半ば辺りだと思われる今回の担当嬢。この嬢、実はかなりの美形である。
 
 少々生活の疲れが顔に見えるものの、5年前なら美人エステ嬢として人気を得たと思う。いや、いまでも落ち着いた年齢の嬢が好みであれば、十分満足するルックスなのである。スタイルも細身で悪くない。薄暗い室内の壁に埋め込まれた間接照明の灯りが嬢の顔を照らした時、整った目鼻立ちがくっきりと露になり、それはドキッとするほどに美しかった。
 
 綺麗な中国人エステ嬢にマッサージをしてもらえただけで、良しとすべきなのか・・・それでは少々寂しいと、自分は思うけれど。
 

 結局このお店はどういうコンセプトのお店で、何が売りなのだろう・・・??
 インドセサミオイル(よく知らないけれど)の使用を謳ったりで真面目なエステかと思いきや、コスプレコースなどもある。
 
 女性向けのインド痩身エステを目指していたものの挫折し、男性向けに変えたのだろうか? 余りシャワーを利用しないであろう女性客を多く見込んでいたとすれば、あの後付感たっぷりでやる気の無いシャワールームも合点がいくのだけれど・・・。
 

 訪問した後ですら、未だに自分はこのお店のコンセプトがよくわからない。ひょっとして、嬢もわかっていなかったりして。
 
 自分にフィットするアジアンエステを探すのも、なかなか難しいものである。

 
~体験記[88] 亀戸「Tenohira」編 ≪完≫~
 
※★評価は管理人の超主観的評価であり体験時の感想には個人差があります。
 

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